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2016年2月 2日 (火)

Q&A 魚を食べると黄色脂肪症になりますか?

こんにちは、KONTANIです。

毎日寒いですね!
我が家の猫たちは毎日膨れています(笑)

本日は、いただきましたご質問にお答えさせていただきますね!


こんにちは、3歳になる猫を飼っています。
手作りごはんを作って与えていますが、知人から猫は「黄色脂肪症」っていう病気があるから気を付けたほうがいいよ!と言われました。黄色脂肪症を調べてみると、どうやら魚が原因なようなのですが…我が家の猫は魚が好きでよく食べますが、危ないでしょうか?

ご質問をいただきましてありがとうございます!

さて、ご質問いただきました『黄色脂肪症』。みなさま、この病名を耳にしたことがありますでしょうか?実は、私も獣医師になってからこの病気に遭遇したのはたったの1度だけ。決して特殊な難病というわけではありませんが、現代社会ではめっきり遭遇率の低いのもこの病気の特徴なんです。
まずは、どのような病気なのか、なぜ現代社会では遭遇率が低いのかをご説明したいと思います。
 
 
黄色脂肪症とは、別名を“猫の脂肪織炎”“イエローファット”と呼ばれます。キャットフードがいまほど一般的でなかったころにはよくある猫の病気として知られていましたが、キャットフードの普及により激減したのが特徴です。
 

黄色脂肪症は“酸化した脂(不飽和脂肪酸)が体内に蓄積されること”で生じる病気です。酸化した脂を摂取すると、それらが皮下の脂肪組織に蓄積し、しこりとなり、炎症を起こします。生命を脅かす病気ではありませんが、炎症による痛みや腫れ・発熱などを伴うため食欲が低下したり、動きが鈍くなったり、触られるのを嫌がるようになるのが特徴です。痛みや発熱は、猫もしんどいですし、見ている側としてもつらい病気のひとつであると言えます。

※原因となる【酸化した脂】に関しましては、過去のブログで記載させていただいたことがございます。そちらもご覧になってみてください。
  「過酸化脂質の危険性」

 

日本人は魚をよく食べる人種です。

そうすると、必然的に日本人と一緒に生活している猫が魚を口にする機会も増えますよね。
キャットフードが主食になる前は、今以上にお魚を口にする機会が多かったのも簡単に想像できます。

お魚を食べる事自体が問題なわけではないのですが、魚の脂質は不飽和脂肪酸の占める割合が多く、とにかく酸化がはやいんです。お肉の脂質は飽和脂肪酸の占める割合が多く、酸化が起こりにくいので、比べると格段のスピードで脂質が酸化してしまいます。そのため、魚を食べる量が多いと必然的に酸化した不飽和脂肪酸を摂取する量が増えることになり、黄色脂肪症が生じやすくなるのです。

それに比べて、キャットフードは酸化防止剤を使用しているので、脂肪の酸化をあらかじめ抑えることができます。そのため、キャットフードがメインになった現代社会では黄色脂肪症の猫が激減しました。

と、ここまでが病気の説明です。
  

ご質問に戻りますと「魚が好きでよく食べていますが、大丈夫でしょうか?」ということですね。

先にも書きましたように、魚を食べる事自体が問題なわけではありません。むしろ、酸化していない不飽和脂肪酸(EPA、DHA)は身体の重要な構成要素のひとつですし、代謝を活性化する効果もありますので、手作りごはんの食材としても積極的におすすめしているくらいです。
問題となるのは魚の不飽和脂肪酸”ではなく、酸化した不飽和脂肪酸”です。

魚には不飽和脂肪酸が多く含まれるため、魚の保存の状態などで酸化した不飽和脂肪酸を摂取する機会も増えるのは確かですが、だからと言って魚を食べてはいけない、ということではありません。摂取を控える以外にもできることはいくつかあります。

体内に蓄積する酸化した不飽和脂肪酸を減らすためにできることは大雑把に
①酸化した不飽和脂肪酸の摂取量を減らす
②酸化した油をどんどん排泄する
③酸化した油を還元して正常にする

の3つだと思います。

「魚を食べない」は①に該当しますね。
②は、油は水に溶けないため効果はどれほど出てくれるかはわかりませんが、水分をたっぷりとり運動をして排泄を促していくことも重要です。
③は、還元作用のある物質を同時に摂取して、酸化した油をもとに戻すという方法です。
酸化した油を還元する作用があるのはビタミンE。
ビタミンEを一緒に摂取することで、酸化した不飽和脂肪酸をもとに戻すことができ、黄色脂肪症を予防することができます。

ビタミンEは食材から摂取することが可能です。
野菜や果物に含まれるビタミンEの量(旬の食材百科へ飛びます)

ビタミンEを摂取する際に、酸化したビタミンEをさらに還元するために、ビタミンCや色素などの抗酸化剤を一緒に摂取しているとより酸化の予防につながります。食材から十分量を摂取するのが困難だと思われる場合には、サプリメントをうまく使うのもありでしょう。

 ※フィルウでも抗酸化剤を取り扱っています。
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<<<本日のまとめ>>>
●魚を食べるから黄色脂肪症になるわけではなく、酸化した不飽和脂肪酸を大量に摂取することで黄色脂肪症になる
●魚の油(不飽和脂肪酸)は酸化しやすいので、魚をメインに食べるこは黄色脂肪症になりやすいのは確か。
●酸化した不飽和脂肪酸はビタミンEで還元することができ、ビタミンEを含む抗酸化剤と一緒に摂取することで黄色脂肪症を予防できる。

いかがでしたでしょうか?
今回のブログが、黄色脂肪症という病気を知るきっかけになり、また、手作りごはんのヒントになってくれたら嬉しい限りです!


本日もご覧いただきありがとうございました。
 
 
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KONTANI 拝

 

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