« 2013年6月 | トップページ | 2015年10月 »

2015年9月

2015年9月30日 (水)

油(オイル)について:脂肪酸の働き・役割

みなさまこんにちは、KONTANIです。
 
暑くなったり寒くなったり、なかなか予想のつかないお天気が続きますが、体調など崩されていませんか?ワンちゃん猫ちゃんも、体調を崩しやすい時期です。水分をしっかり取って、美味しいごはんを食べて、ほどほどに運動をして、元気に過ごしてくださいね!
 
ペットの食事に関心がある方のために、ペットの食育入門講座も開催しています。
詳細はこちらでご確認ください。
http://www.filou.jp/food/index.html
 
 
さてさて、前回の記事にて、脂肪酸の化学的な分類をお伝えさせていただきました。今回のお題としましては、実際に、脂肪酸がどのような役割を果たしているのか?についてつらつら書いてみたいと思います。
 
 
脂肪酸の主な働きには、
① エネルギー源となる
② 脂溶性ビタミンの吸収を促進する
③ 細胞膜や脳神経組織を作る材料となる
④ ホルモン生成・生理活性物質の生成に関わる
などがあります。
 
順に確認していきましょう。
 
① エネルギー源となる
 
脂質というと、すぐに使われないと貯蔵される、そして、必要なときにエネルギーとして使われる…というイメージではありませんか?
 
実は、脂質がもたらすエネルギーには2種類あって、なにかの時のために貯蔵されるエネルギーとすぐに消費に回される即効性のエネルギーがあります。
 
貯蔵されるエネルギーのほとんどは、飽和脂肪酸の中の長鎖脂肪酸。この脂肪酸が貯蔵に回される理由は、化学的に非常に安定しており長期間でも酸化を受けづらいことがあげられます。また、消化吸収の方法も貯蔵寄りの仕組みになっており、エネルギーが豊富に供給されている状況では貯蔵に回りやすい脂質と言えます。
 
一方、飽和脂肪酸の中でも中鎖脂肪酸は貯蔵に回らず即効性のエネルギーとして消費される脂質です。ですので、貯蔵エネルギーを増やしたくないときは、長鎖脂肪酸および糖質を中鎖脂肪酸に置き換える方法が有効です。
 
 
※中鎖脂肪酸に関しては、光が丘店ブログで太郎くんがちょっぴり詳しく説明してくれています。ぜひそちらもご覧になってみてください♪
 
 
 
② 脂溶性ビタミンの吸収を促進する
 
これはそのままですね。【脂溶性ビタミン=油脂に溶けて体内に吸収されるビタミン】なので、摂取油脂が少ないと脂溶性ビタミンの吸収は悪くなってしまい、体に悪影響が生じます。
 
ちなみに、脂溶性ビタミンには
 
ビタミンA(レチノール)…皮膚や粘膜の性状保持・視覚の正常化・発育に関与
 
ビタミンD(カルシフェロール)…カルシウムやリンなどのミネラルの代謝や恒常性の維持・骨の代謝に関係
 
ビタミンE(トコフェロール)…抗酸化作用により、体内の脂質(多価不飽和脂肪酸)の酸化を防ぐ。
 
ビタミンK(フィロキシン)…血液凝固、骨の形成に関与。
 
があります。どれも結構重要ですよ!
 
 
 
③ 細胞膜や脳神経組織を作る材料となる
 
細胞膜を作る主な構成要素はリン脂質。そのリン脂質の材料になるのが不飽和脂肪酸です。特にDHA、EPA、アラキドン酸は、脳のニューロンの成長に関わり、思考能力・集中力・記憶に大きく影響します。
 
 
 
④ ホルモン生成・生理活性物質の生成
 
ステロイドホルモンや性ホルモンなどは、コレステロールから合成されます。
 
コレステロールは、食事から吸収される以外に体内で合成されますが、その際に不飽和脂肪酸を原料として作られます。また、生理活性物質で炎症反応プロセスに関わるプロスタグランジンは、不飽和脂肪酸のアラキドン酸より作られます。
 
   
いかがですか?”脂肪”の概念が少し変わってきましたでしょうか?
 
長鎖脂肪酸を摂取しすぎると、エネルギー過多になり太ってしまうのは真実ですが、脂質には、単純なエネルギー供給以外にも役割があり、それらが不足することで
ホルモンの生成が不十分になってしまったり、
脳のニューロンの成長が妨げられたり、
ビタミンの吸収が阻害されてしまったり、
などという弊害が出てくるんですね!
 
 
 
というわけで、今回のブログではざっと、”脂肪酸”全体の働きについてお伝えさせていただきました。次回は各々の脂肪酸(特に多価不飽和脂肪酸)の働きについてお伝えしたいと思います!
 
 
 
*  *  *  *  *  *  *  *  *  
 
食事についてのご質問の受付を再開いたします。
手作り食に疑問がある場合には
 
 ↑ ↑ ↑
 
上記フォームよりご質問くださいませ。
   
*  *  *  *  *  *  *  *  *  

 

KONTANI 拝

 

  【ペットクリニック フィルウ 手作り食 の 動物病院

  cloverFacebook【手作り食を楽しむ ペットホテルフィルウ】
   → http://www.facebook.com/pethotel.filou

  hairsalonフィルウ世田谷店のブログです♪
   → 三毛猫 花とゆかいな仲間たち

  restaurantフィルウ光が丘店のブログです!
   → フィルウ光が丘店の日々あれこれbyモフ猫太郎

  dogしつけ・トレーニングのブログです☆
  → 豆太郎のWNAトレ

2015年9月27日 (日)

油(オイル)について:脂肪酸の種類

こんにちは、KONTANIです。

手作りごはんをお仕事にしてはや8年がたちました。8年も手作りごはんを作り続けておススメしていると様々なご質問を頂くわけですが…そんななかでもよくご相談を受けるのが『油(オイル)について』。
 
油(オイル)と一言でいっても、豚や牛肉などのお肉に含まれる脂だったり、植物性の油だったりいろいろありますし、また、植物性の油だけで考えても、オリーブオイル、ごま油、あまに油、最近はやりのココナッツオイル…などなど、覚えきれないくらいの種類の油が存在しています。
 
フィルウの手作りごはんにも、ちょこちょこと油(オイル)は登場します。
 
 
必ずしも油(オイル)を使う必要があると思っているわけではありません。お肉やお魚を与えない食生活であれば別ですが、お肉も野菜もバランスよく摂取している環境であれば、
油を敢えて加えなくても問題ないことがほとんどです。

ですが、油(オイル)にはたくさんの魅力があるのも確かですし、上手に使えば健康に一役買ってくれるのもその通りです。

一方で、間違った使い方をしてしまうと、体に負担をかけてしまう場合もあるので、オイルの特性をしっておいて損はありません!

 
ということで、KONTANIがわかる範囲で、オイルについて語ってみたいと思います。 長くなりますので、3回に分けてお伝えさせて頂きますね! 
 
 
* * * * * * * * * * * * * *
 
とりあえず、オイルといえば植物由来・動物由来・魚由来という認識で把握していらっしゃる方が多いのでは?と思いますし、私も、飼主様とお話をするときには、そのように表現することが多いです。
      
大まかにはその分類で問題はないのですが、厳密に特性や効能を考える場合には、植物由来か、動物由来かではなく、オイルに含有されている脂肪酸の種類を理解する必要があります。
 
脂肪酸とは、脂質(油・脂)を作っている成分です。脂肪酸には様々な種類がありますが、大まかには「化学式の中に含まれる炭素の数」「炭素と炭素の結びつきに二重結合が存在するかどうか」で分類されます。
※脂肪酸についてお話ししようとすると、どうしても化学のお話がはずせません。わかりにくいかと思いますがどうぞご勘弁を!
 
化学式の中に含まれる炭素の数、つまり炭素の鎖の長さで分類した場合は、【短鎖脂肪酸】【中鎖脂肪酸】【長鎖脂肪酸】に分かれます。
 
 
長鎖脂肪酸】とは…
一般的な油脂に一番含まれている脂肪酸で、体内に吸収された後、リンパ管・静脈を通って脂肪組織、筋肉、肝臓に運ばれ蓄積され、必要に応じて分解されエネルギーとして働きます。
中鎖脂肪酸】の特徴は…
消化吸収が非常に速いということです。門脈を経て直接肝臓に運ばれて分解されるため、
長鎖脂肪酸に比べ、消化吸収のスピードが4倍も早いそうです。 中鎖脂肪酸を含む油脂としては、ココナッツオイルが有名です!
 
短鎖脂肪酸】とは…
そのほとんどが食物由来ではなく腸管内で発生するため、食品からの摂取を気にする必要はあまりありません。主な働きは、大腸の粘膜細胞にエネルギーを供給。
カルシウム、マグネシウム、鉄の吸収を助ける、などです。
 
 
炭素と炭素の結びつきに二重結合が存在するかどうかによる分類ですが、炭素同士の結合に二重結合を有しないものは【飽和脂肪酸】、二重結合を有するものは【不飽和脂肪酸】と呼ばれ区別されます。
   
飽和脂肪酸】は、炭素同士が一重結合で安定して結びついているため、炭素同士の結びつきに酸素が割り込んでくることが少なく、したがって酸化が起こりにくい安定した性質を持っています
 
逆に、【不飽和脂肪酸】は二重結合が存在するため酸素の入り込むスペースが多少なり存在するため、酸化しやすく不安定な性質をもちます
 
 
余談…
世間一般的には飽和脂肪酸はNGで不飽和脂肪酸はOK!と思われがちですが、KONTANI的に一番NGなのは
酸化した不飽和脂肪酸だと思います。
 
 
特に不飽和脂肪酸に関しましては、二重結合の数により【一価不飽和脂肪酸】【多価不飽和脂肪酸】に分類されます。
またさらに、鎖のどの位置に二重結合があるかで 【n3系(オメガ3系)】【n6系(オメガ6系)】【n9系(オメガ9系)】などに分類されます。
 
 
とりあえず、脂肪酸の大まかな分類を書いただけでもかなりの文章量になってしまったので、本日はここまでとさせていただきます!
分類が細かくなってきて分かりにくいかと思いますが、大事な概念ですので、ぜひご記憶にとどめていただければ幸いです。
 
 
 
riceball  riceball  riceball  riceball  riceball  riceball  riceball  riceball  riceball
 
また、食事についてのご質問の受付を再開いたします。
手作り食に疑問がある場合には
 
 ↑ ↑ ↑
 
上記フォームよりご質問くださいませ。
   
riceball  riceball  riceball  riceball  riceball  riceball  riceball  riceball  riceball 
 

KONTANI 拝

 

  【ペットクリニック フィルウ 手作り食 の 動物病院

  cloverFacebook【手作り食を楽しむ ペットホテルフィルウ】
   → http://www.facebook.com/pethotel.filou

  hairsalonフィルウ世田谷店のブログです♪
   → 三毛猫 花とゆかいな仲間たち

  restaurantフィルウ光が丘店のブログです!
   → フィルウ光が丘店の日々あれこれbyモフ猫太郎

  dogしつけ・トレーニングのブログです☆
  → 豆太郎のWNAトレ

ブログ再開のお知らせ

みなさま、ご無沙汰しております。
おひさしぶりの獣医師KONTANIこと紺谷でございます。
  

自分の心境の変化や能力の限界を感じて
一問一答ブログの筆をおいたのが2013年の6月。
はやいもので、2年がたちました。
 

その2年が経過する間に、
またまた心境・環境の変化があったり、
光が丘店の立ち上げがありました。
個人的には、なかなかに変化変動の2年間だったと
考えているのですが、その変化の中で、
「やっぱりたくさんの人に食事の素晴らしさを伝えていきたい」
という自分のぶれない気持ちを再確認することができました。
  
そのために、私に何ができるかな、と考えて決断したのが、
この一問一答ブログの再開です。
 
ただ、以前のように、すべての記事を
皆様からのご質問にお答えする形で作成していくことは、
時間的にも内容的にも難しいと思いますので、
私自身が皆様にお伝えしたいと思う情報と、
時々はいただいた質問へのお答えを織り交ぜながら、
のんびりとブログを更新していければと考えています。
 
 
ちょうど、先日のFacebookで
「オイルについて」の記事を書かせていただきましたら、
非常に好評をいただきましたので、
再開第一弾の記事はそちらを紹介させて頂きたいと思います。
 
本日中にはアップさせていただきますので、
もうしばらくお待ちください。
 
 
また、食事についてのご質問の受付を再開いたします。
手作り食に疑問がある場合には
 
 ↑ ↑ ↑
 
上記フォームよりご質問くださいませ。

 

紺谷有子 拝

 

  【ペットクリニック フィルウ 手作り食 の 動物病院

  cloverFacebook【手作り食を楽しむ ペットホテルフィルウ】
   → http://www.facebook.com/pethotel.filou

  hairsalonフィルウ世田谷店のブログです♪
   → 三毛猫 花とゆかいな仲間たち

  restaurantフィルウ光が丘店のブログです!
   → フィルウ光が丘店の日々あれこれbyモフ猫太郎

  dogしつけ・トレーニングのブログです☆
  → 豆太郎のWNAトレ