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2013年6月

2013年6月13日 (木)

一問一答ブログ終了のお知らせです

こんにちは、KONTANIです。
いつも一問一答ブログをご愛読いただきましてありがとうございます。

   
本日は、一問一答ブログ終了のお知らせをさせていただきます。
 
   

須崎動物病院でお仕事させていただく合間に一問一答ブログを開始してはや6年がたちました。

無我夢中でブログを続けて3年がたち、そのころ、
過去の自分の回答の粗末さが恥ずかしくなり、リメイク回答を始めてからまた更に3年。

…自分の筆の遅さに涙が出ますが、なんとか無事にリメイクを終えることができました。
これも、皆様が支えてくださったおかげです、本当にありがとうございました。

そして、この6年のうちに自分の心境に様々な変化が生じたこともありまして、
今後の一問一答ブログの更新は行わず、終了させていただくことを決めました。
6年もの間、稚拙なブログにお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。
    
   

三毛猫花とゆかいな仲間たちhttp://filou.exblog.jp/

   
は今まで通り継続して参りますので、引き続きご愛読よろしくお願いいたします!

改めまして、6年という長い間、
KONTANIのブログを支えてくださいました皆様に心より感謝申し上げます。

 

          
       
ペットホテル&クリニック フィルウ 代表 紺谷有子

リメイク45~成長期の食事について~

こんにちは、KONTANIです。

長々と続けてまいりました一問一答のリメイクですが、
とうとう今回のご質問が最後となりました!


それでは最後のリメイク回答に移りたいと思います!
    

 

【Question】
はじめまして。
10日ほど前から約生後2ヶ月半のパピヨンを飼い始めました。
とても元気なのですが、フードをあまり食べません。
全く食べない日は今のところはありませんが、
基準の給与量と比べるとかなりの少なさです。
ミルクや缶詰などで工夫してみてもいまいちです。

手作りごはんのほうがよく食べてくれるのではないかと思うのですが、
生後何ヶ月ぐらいから始めても問題ないでしょうか?
今のうちはカロリーを多めに摂取しなければいけない時期かと思うので
まだフードで様子を見たほうがよろしいでしょうか。

 

【Answer】
ワンちゃんの食が細くてお悩みということですね。

> とても元気なのですが、フードをあまり食べません。
> 全く食べない日は今のところはありませんが、
> 基準の給与量と比べるとかなりの少なさです。


まず、「基準の給与量」というのはあくまで目安である、
ということを理解して頂くことはとても大切です。

 
基準より食べている量が少ない = 食事(栄養)が不足している 

ということではありません。

少ないように見えても、
その子にとっての適量であることも多々あります。
 

また、

> 全く食べない日はない  
ということと、

> とても元気  
ということを考えると、
本人は自己調整しながら、必要な分だけ食べているのかな?
という印象もあり、神経質に考えすぎる必要はないのかもと思います。

 

とはいっても、
生後2ヶ月半の赤ちゃんですから、
やっぱりごはんはもりもり美味しそうに食べてほしいですよね。

 

生後2ヶ月半での手作りごはんももちろん可能です。

ただ、成長期のごはんですから、
成犬が食べるごはんとの違いは意識していただくべきだと思います。

成犬との大きな違いは大雑把にお伝えすると以下のような感じです。

・消化能力が弱い
・胃が小さい
・栄養要求量が多い(特に筋肉と骨)

 
消化能力が低いのに栄養要求量が多いわけですから、
ポイントは
「いかに消化しやすく、また吸収しやすい食事を心がけるか」
が大切になってきます。

 

●消化能力が弱い
  →消化に手間のかかる野菜や穀物の割合は減らし、
   与える場合はミキサーにかけて

●胃が小さい
  →食事は一日3、4回に分けて与える

●必要とする栄養量が多い
  →なるべく栄養密度の高い食事を与える

を心がけて手作りにチャレンジして頂くことでもよいと思います。
 

   
でも、いくら大丈夫と言われても成長期の手作り食が心配になってしまうお気持ちも
あるでしょう。もし、栄養の偏りなどが気になってしまい、完全手作りに踏み切れない
(手作りにした方が飼主様の気苦労が増える)ようでしたら、無理をしうてまで
手作りに変える必要はありません。

 
ドライフードに手作り食を少量トッピングする、
もしくは、
缶詰と手作り食を混ぜて与える

 
などで工夫されてみてはいかがでしょうか。

そして
成長期を過ぎて、飼主様がお気持ち的に安心出来るようになってから、
手作り食を積極的に取り入れていくこともひとつの方法だと思います。
 

    
もう一度お伝えします。
基準より食べている量が少ない = 食事(栄養)が不足している 
ということでは決してありません。

もちろん、2ヶ月半という年齢を考えて、
万が一の低血糖(摂取糖分不足による血糖値の低下)には
備えておいた方がよいとは思いますが、
基準量より食事量が少ないからといって
必ずしも低血糖になるわけではありませんから、
ちょっとずつでも食べて、元気にしている様子であれば、
さほど神経質に考える必要はないと思いますよ。
 
 
 

 

以上、KONTANIからの回答とさせていただきます。

今日も最後まで目を通していただきありがとうございました。

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2013年6月 9日 (日)

リメイク44~肝臓の数値が高い場合の食事~

こんにちは、KONTANIです。
暑い日が続きますね、お店にもサマーカットを希望されるわんこさんの来店が増えてきました。
今年は太郎くんのサマーカットをどうしよう?と考えてしまいます。
長くてさらさらしている毛が好きなのですが、いかんせん暑そうで…
おなかだけ刈り込んであげるのもいいかも♪と考えています。

猫はお散歩に行くことは少ないのであまり心配は必要ないですが、
わんこさんはサマーカットにした後は強い日差しなどには十分ご注意くださいね♪

それでは本日のリメイク回答に移らせていただきます。


    
【Question】

今回質問したいことは、肝臓値が高い猫への食事についてです。
野良なので正確な年齢は不明ですが、獣医さんの診断では10ヶ月位ではないかとのこと。
薬の服用で若干ALPは下がりましたが、薬をやめるとまた戻るかもしれないといわれ、半年くらいは服用することになりました。
できれば薬ではなく自然の食材でよくすることができればと思っています。
須崎先生の犬の栄養辞典等を参考に、タラやキャベツなどをあげています。
効果的な食事があればぜひ教えていただきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

 

【Answer】
こんにちは、ご質問をどうもありがとうございます。
さて、今回ご質問頂いたのは
肝臓の数値が高い事に対しての効果的な食事』ということですね。

ですが、大変申し訳ございません、残念ながら「ALPが高い」という情報だけでは、
私には猫ちゃんの状況を全くと言っていいほど把握する事が出来ません。

「ALPが高い」で考え得る状況と言うのは、とりあえず思いつく限りでも

・肝臓/胆管障害
・成長期
・骨の腫瘍
・クッシング病
・薬物
・腎臓病

などが考えられます。おそらくもっと色々あると思いますが、
少なくとも上記の内容を見ていただいてわかるとおり、
ALPの上昇は肝臓以外のトラブルが原因でも生じます
   
   
 
そうすると、その中から状況をある程度まで絞り込んでいく為には
ALPの具体的な数値もなく、「生後10ヶ月くらい」だけでは情報が少なすぎます。
(ただし、情報がもう少しあったとしても状況が把握出来るかどうかは別問題です)
 
 


猫ちゃんの状況が把握できない状態では、
ご質問者様の猫ちゃんにとってどんな食材が効果的かということに対して
誠実にお答えする事ができません、本当にごめんなさい。

ただ、現在の状態に有効な成分が含まれているかどうかは別として、
食事に気をつけることで体力・気力を作っていくことは間違いなく重要であり、
体力・気力が充実している子の方が、病気に打ち勝つ可能性が高くなることは
間違いないため、原因が様々であったとしても「質の良い食事」が果たす役割は
重要になってくる
ことはお伝え出来ます。
 

つまり、「肝臓の数値が高い子に対して効果的な食材」を探すことばかりでなく、、
飼主様ご自身が出来る範囲で食事の質を高めていく事は
(ALPの数値が高い原因が何であったとしても)決して無駄にはなりません。

    
 
そして、質の良い事も大切ですけれども、
猫ちゃんが美味しく食べられるごはんを作れると、なお良いですよね。  
   
     

以上、KONTANIからの回答とさせていただきます。

今日も最後まで目を通していただきありがとうございました。

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2013年6月 7日 (金)

リメイク43~甲状腺機能低下症と食材~

みなさまこんにちは、KONTANIです。

久しぶりに一問一答を更新させていただきました。
どうぞご覧ください♪

【Question】
飼っている犬(雑種♂7歳)がもう2年ほど皮膚炎に悩まされています。
かゆみで血がにじむほど舐めたり噛んだりひっかいたり、最近ではあごの下や
両脇、両腿の内側に茶色っぽいベタベタしたものが出るようになりました。
毛もぼそぼそ抜けて、見るからに気の毒な有様です。
獣医さんは皮膚のダニやカビの検査をしましたが、結果には異常は出ませんでした。
鍼も試しましたがあまり良くなりません。
今は我流ですが舐めるのを止めるためにエリザベスカラーを付けて2ヶ月。
状態がだいぶ上向いたもののストップしました。
本を読んで調べてみると、こうした皮膚症状や寝てばかりいるところなど、
甲状腺機能低下症の症状によく似ています。獣医さんに相談しましたが、
何かのアレルギーの可能性のほうが大きいと思うので検査はしないと言われました。

転院も考えましたが、子犬の時にかかったジステンパーをはじめ、
色んな病気でこれまでにたくさん薬を飲んできたので、思い切って手作り食を始めてみました。
喜んで食べるようになって、いつもダラダラしていたのが食事の時には起き上がって催促するようになりました。
もし、本当に甲状腺機能低下症ならアブラナ科の白菜やブロッコリーなどは良くないそうですね。
他に避けた方がよい食材や、積極的にとった方がよい食材があれば教えてください。

 

【Answer】
ご質問をありがとうございます。本日は
「甲状腺機能低下症であった場合、アブラナ科の食材は食べない方が良いのか?」
について触れてみたいと思います。

    
甲状腺はのどの下部に存在する、生物にとって重要な臓器です。

この甲状腺から甲状腺ホルモンという代謝活性に関わるホルモンが分泌されています。
どれくらい重要なホルモンかといいますと、このホルモンの分泌がなくなってしまうと、
体温が下がり、心拍が低下し、生命維持ができなくなり最終的には死に至ります。

※ちなみに、分泌が低下するだけではなく分泌が過剰になっても危険です。

 

それでは、具体的にアブラナ科はなぜ甲状腺機能低下症によくないのか?という部分を
考えてみたいと思います。

アブラナ科の植物には、グルコシノレートという物質が含まれています。
このグルコシノレートは、抽出など種々の反応によってゴイトリンという物質に変化します。
ゴイトリンは、甲状腺においてヨウ素の取り込みの邪魔をします。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料のため、その取り込みが減少すると
最終的に甲状腺ホルモンの量は減ることになります。

この部分だけ書くと
「じゃあやっぱりアブラナ科の食材は食べないほうがいいのでは?」ということになりますが…

もう一度上記の文章を読みなおしていただきたいのですが、アブラナ科の食材には
ヨウ素の取り込みを阻害するゴイトリンそのものが含まれているわけではありません。
ゴイトリンに【変換される可能性がある】グルコシノレートが含まれている、というだけなのです。

グルコシノレートがどれくらいの割合でゴイトリンに変わるのか?
そして、その上でどれくらいのゴイトリンを摂取したらホルモン生成に影響が生じるのか?
そもそも、グルコシノレートがどの程度それらの野菜に含まれているのか?

   

いろんなことを鑑みて、個人的にはアブラナ科の食材に関して神経質になる必要はなく、
甲状腺機能低下症の子でも問題はないだろうと考えていますが、
ブログをご覧になっているすべての飼主様に対して責任をとることはできませんので、
ご心配な場合は、手作り食の食材の中からのぞいていただくのが一番だと思います。
アブラナ科の食材を『使わなければいけない理由』があるわけでもありませんから、
取り除くほうが安心できるということであれば、飼主さまが安心して手作りを続けられる
方法を選択していただければ良いと思います。

でも、面白いなーと思うのは、
ゴイトリンの元になる物質であるグルコシノレートは『イソチオシアネート』という物質にも変換されるのですが
このイソチオシアネートは化学発がんを抑制する可能性があるそうです。

それが本当であれば、グルコシノレートは甲状腺機能低下症にとっては悪役になる可能性をもっていますが、
癌にとっては救世主になる可能性を持っていることになりますよね。
    

栄養を勉強していくと、面白いなーと思うと同時に、本当に不思議だなーと思います。

同じ成分をとってもよい面と悪い面がある。

じゃあこの栄養素は食べた方が良いの、食べない方が良いの、どっちなの?
ってことになるかもしれませんが、そういうことでもなく、
それらの良いとこ悪いとこすべて含めて食べる。受け入れる。
っていうことが、生きていくうえで必要なんだろうなぁと。

良い部分はもちろん大切なわけですが、悪いと思われている部分であっても、
その悪影響は体をより活性化するために必要な要素であったりするかもしれません。
例えば、私たちが小さい頃からウイルスや細菌に触れながら体の免疫力を強めていくような感じでしょうか。

そう思うと、世の中には必要のない物はないんじゃないかなーと思ったりもします。
要はバランスの問題なんだろうなと。
で、そのバランスと言うのが個体個体で違うために、さじ加減が難しい部分があるし、
「●●をこれだけ食べたら▲▲に効果がある!」もしくは「◆◆をこれだけ食べたら××に悪影響を及ぼす」
という表現は出来ないんじゃないかなと思う次第です。

 
すみません、最後になって話が逸れてしまいました…。
    

長々とした回答になってしまいました上に、見直してみると、
ご質問者様の期待に添えない回答になってしまっていますが(汗)どうぞご容赦ください! 

 

 
今日もご覧になっていただきありがとうございました。
  

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