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2012年7月

2012年7月21日 (土)

リメイク34〜心臓トラブル時の食事について〜

こんにちは、KONTANIです。

先日(といっても、もうすぐ1ヶ月がたちそうですが…自分の筆の遅さに涙)、
お台場のうしすけさんで出張講座を行わせて頂きました!

その際に、うしすけさんの厨房にて私のレシピを作成してくださり、
その出来栄えに感激!

Photo

ワンコ用でしたが、参加ワンコがいなかったので、講座終了後に人が食べました。
とってもおいしく作って頂いて、感謝感激です(*´∀`*)

(ちなみに、人にはデザートも付きました。なお感激です)

こんな素敵オプションが付くなら、出張大歓迎!です*^^*


さて、7月8月はペットホテルがハイシーズンに入ってしまうので、
しばらくは入門講座の開催はお休みさせて頂きます。

次回開催はまたHP・ブログ・Facebookページでご連絡させて頂きますので
しばしお待ちを…

それでは久しぶりのリメイク回答に移りたいと思います。

 

【Question】

今年10歳になる我が家のシーズーですが、心臓病になってしまいました。

この二週間で投薬治療の成果もあり、持ち直したのですが、
病院でもらった心臓病のドッグフードをまったく食べてくれません。


今度病院でも聞こうと思うのですが、どのようにしていけばよいでしょうか。



それから病気のはじめの頃、好きなものを、と言われて蕎麦やゆでたささみを
あげていましたが、今またあげてしまうのは良くないでしょうか?

(この二つは大好物で、食欲がないときもこれだけは食べてくれます)


血液検査の結果、カリウムが多いようだったので、少し心配です。
  
 

【Answer】

こんにちは、ご質問をありがとうございます。

愛犬が心臓病と診断されてしまったとのこと、ご心痛お察し致します。

ワンちゃんが抱えている病気/現在の病態に関しては、
このメールだけでは病床を把握することができませんのでアドバイスはできませんが…
食の部分に関して、私がお答え出来る範囲でお伝えさせて頂きたいと思います。
 
 
その子(その症状)によかれと思って選んだ食事(処方食)をまったく食べてくれない、
というのは、飼主様にとっては相当ストレスフルな状態だと想像致します。

食べないことをストレスとして感じてしまう理由としては、飼主様が
【食事を食べないことは良くないこと】
と認識してしまっているためなのかな、と考えます。

でも実は、【食べないこと】は悪いこと(デメリット)ばかりではありません。
良いこと(メリット)もあります。
ぜひ、食べないことのメリットも知って頂き、
食べない時にも焦らず冷静に対処出来るようになって頂きたいと思います^^

 

では食べないことのメリットとはどういうことかといいますと…

食事を食べてその食事を消化・吸収するというのは、
実はものすごくエネルギーを使う作業です。

私たち人間も、食事を食べた後には眠くなってしまったりしますよね。
これは、エネルギーを胃腸に回して、まず消化を優先させているため生じる現象です。

その認識を持つと、
体が弱っている時に(無理に)食べさせるという行為は、
ただでさえ体が弱っている時に消化吸収に
大量のエネルギーを奪われることになる

(消化吸収以外の部分にエネルギーを回すことを邪魔する事になる)
というのが理解出来るかと思います。

ですが、逆に考えれば、
消化と吸収のエネルギーを減らすことが出来れば、
その分、体調を整えるためのエネルギーを増やす事ができる
わけです。 

つまり、体調が悪い時に食欲が出ない、というのは、
実は体が体調不良に対応するための自然な反応なわけです。
 

「じゃあ、体調不良のときは全く食べさせない方がいいってこと?」

というご意見もあるかと思いますが、それは食べない程度によります。
全く食べさせないこと(水分補給は別)で早く改善する場合もあれば、
食べない状態が長引くことで根本的なエネルギー不足が生じることもあり、
その場合には、ある程度は強制的に水分&栄養補給を行うことが必要でしょう。
(水分補給&栄養補給が必要かどうかは、かかりつけの先生と相談しながら
 判断するのが進めるのが良いと思います)

 
  

さて、話を戻しましてまとめますと、

ある程度基礎体力がある場合には
無理に食べさせようと頑張るよりも
食事をとらずに胃腸を休め
他の部分にエネルギーを回すことも大切である

ということです。

特に犬は、もともと飢餓に強い生き物です。
ハードな運動環境/低温環境/ストレス環境

など、エネルギーを大量に消耗する環境が存在するわけでなければ、
毎日2食食べなければ栄養素が不足してしまう/体力が低下してしまう、
ということはないでしょう。

水分の補給さえしっかり出来ていれば、
1食2食きちんと食べないくらいで不安に感じる必要はありません。
(個人的には、1日1食生活が好ましいと思っています)
 

> この二週間で投薬治療の成果もあり、持ち直したのですが、
> 病院でもらった心臓病のドッグフードをまったく食べてくれません。

> 今度病院でも聞こうと思うのですが、どのようにしていけばよいでしょうか。

> それから二週間のはじめの頃、好きなものを、と言われて蕎麦やゆでた鳥のささみ
> をあげていましたが、今またあげてしまうのは良くないでしょうか?

 

心臓の処方食は「心臓病を治す食事」ではありません。
「心臓の負担になりにくいように成分が配合されている食事」です。

また、一言で【心臓病】といっても、心臓病 の状態は多種多様です。
ある程度の症状の相関点があるとはいっても、
すべての心臓の病態をひとつふたつの処方食だけで補うことは不可能です。つまり、
「処方食だからといって、ご自身の愛犬の心臓病に一番適している食事である」
とはとても言えないわけです。

処方食を食べれば心臓病が治る、というならなんとしてでも食べてもらいたいですが、
処方食が完璧なわけではないですから、それぞれのメリット/デメリットを把握した上で
手作り食や一般食を利用していくという選択肢もあってもよいと思いますし、
必ずしも「処方食じゃなきゃダメ!」とか、「手作りじゃなきゃダメ!」とこだわる必要は
ないのではと思います。

  

カリウムが高い状態でソバや鶏のささみを与えることに関しましては、
病態(具体的なカリウムの数値や、腎臓の状態等)や投薬内容を把握していないため、
アドバイスができません。お力になれず申し訳ございません。

ただ、現時点で処方食を食べない理由が【好き嫌い】の問題であった場合には、
大好物のささみやソバを安易に出してしまうと
「我慢していればおいしい物が出て来る」という認識になる可能性は十分にあります。
そのため、よく食べるから、と好物ばかり与えるということは注意すべきだとは思います。
 

食事に対してどのようなスタイルを選んで向き合っていくかは、
最終的には獣医ではなく、飼主様が納得出来る方法を選んでいただくべきです。
いろいろなことを決断するというのは責任も伴うので大変なことだとは思いますが、
愛犬にとって最善の道を選んでいけるように頑張ってください!


今回はあまり適切なお答えではないかもしれない…と自分で書いていて思いましたが、
こんな文章でもどなたかのご参考になればと願います。
 

以上、KONTANIからの回答とさせていただきます。
今日もご覧になっていただきありがとうございました。

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