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2010年7月

2010年7月20日 (火)

リメイクその11~血液検査の結果と食事について〜

やっと日本全土で梅雨明けしたようですね。
東京は連日猛暑日が続いています。
暑い夏です、皆様も、ワンちゃんたちも、熱中症には十分注意して下さいね!

 

それでは本日のご質問に移らせていただきます。

 

【Question】

手作りごはんを作り始めてから1年がたとうとしています。うちの犬はおかげさまで健康まっさかりです!!
さて、さっそく質問なのですが、実は先日血液検査をしましたところ「尿素窒素が低い」と書かれて戻ってきました。他に悪いところはないから心配はいらないと書いてありましたが尿素窒素が低いというのはどういう状況なのでしょうか?単純に腎臓が悪いのですか?高い状態よりはマシなのでしょうか?本当に心配する必要はないのでしょうか?たんぱく質は食べさせてはいけないのですか?
そうであれば、具体的に食べさせてはいけないたんぱく質の食べ物を教えて下さい。それからぜひ、解消する方法を教えて下さいますでしょうか?動物病院の先生は良質のドッグフードが今はたくさんでているからそっちにしたら。といわれました。良質のドッグフードに切り替えた方がいいですか?お忙しいところ、大変だとは思いますが何卒宜しくお願い致します。

 
 

【Answer】

 
まずは回答より先に個人的に感じた事をお伝えさせて頂きます。

  

「尿素窒素が低いというのはどういう状況なのでしょうか?」
「単純に腎臓が悪いのですか?」
「高い状態よりはマシなのでしょうか?」
「本当に心配する必要はないのでしょうか?」
「たんぱく質は食べさせてはいけないのですか?」

これらは本来、かかりつけの獣医さん(もしくは、血液検査をして下さった獣医さん)に確認していただくべきご質問だと思います。

血液検査の検査結果に対する説明は、担当した獣医師の義務であり、 また、その血液検査に関する説明を求める権利が飼主様にはあります。

当たり前ですね、そのために検査費用が発生している訳ですから。

また、血液検査で出てくるデータの解釈は、獣医師によって異なってくる場合が多々あります。だからこそ、普段の健康状態を把握してくれている獣医師に総合的な評価をしてもらうことが重要になってきます。

たしかに、獣医さんによっては言葉の少ない方もいらっしゃるかもしれませんし、もしかすると、お話を聞いたその日は頭が真っ白になってしまって何も聞けなかった…という飼主様もいらっしゃるかもしれません。
でも、そうであれば尚更、自分のペットのためにも再度の説明を希望すべきではないでしょうか。
 

わからない事は質問する

  
獣医師は魔法使いではありませんから、質問をして頂かなければ、自分が診察しているペットの飼主様がどんな事を不安に思いどんな事を知りたいと思っているのかわからないままになってしまいます。質問を投げかけたり、自分が不安に思っている事を伝えて、そうやって言葉を交わしていく事でかかりつけの先生との信頼関係を築いていくことになるのだと思います。

「かかりつけの先生は質問しにくい」というご意見もちらほら耳にする事はありますが、実は、そう思ってしまう時点で「かかりつけの獣医師とは信頼関係を築く事ができないと飼主様が考えているということだと思うのです。

「質問しにくい雰囲気」だと感じているようであれば、なおさらもう一歩、ご自身から踏み出してみて先入観を取り除く努力をするべきでしょう。もしくはそれができない(したくない)くらいその先生が信頼できないなら、転院を考える事も必要なのでは、と思います。

 

お説教すみません。
でも「かかりつけの先生と信頼関係を築く」というのは、本当に本当に大切な事だと思うのです。
ぜひ、一歩でも二歩でも皆様の方から踏み出して、信頼関係を作れるよう努力してみて下さい!

 

さて、上記の意見をお伝えした所で、本来のご質問に対する回答をお伝えさせて頂きますと…

血液検査上の尿素窒素の値が低かったとしても、問題ない事がほとんどだと思います。
でも、「本当に問題がないかどうか」は、検査結果だけでなく、一般状態や食事内容などを合わせて評価しますから、「尿素窒素が低い」という情報だけではどういう状況か把握しきれないというのが正直な所です。

尿素窒素というのは【アンモニア】という有害物質を体内で無害なものに変換した結果、生じる物質です。
アンモニアは窒素を含む化合物で、主にタンパク質を代謝するときに生じてくるものです。
つまり、尿素窒素の数値というのはこのアンモニアおよび、アンモニアの生成源となるタンパク質の量に影響を受ける事になります。

というのはどういうことなのか?という可能性としては(かなり大雑把ではありますが)ざっと以下が考えられます。

①摂取タンパク質が少ないため、体内でのアンモニアおよび尿素窒素の生成が少ない

②摂取タンパク質は問題ないが、消化吸収の異常があり、体内に十分にタンパク質が吸収できない

③摂取タンパク質は問題ないし、消化吸収もできているが、肝臓が悪くてアンモニアから尿素窒素に変換できない
④どこにも問題はなく、たまたまその時の数値が低かっただけ

ご心配されていたタンパク質の摂取に関しましては、万が一③の「肝臓に問題がある場合」には摂取量を考慮すべきではありますが、それ以外の場合には特にタンパク質摂取を制限する必要はないでしょう。

ですが、肝臓に問題があるかどうかは【尿素窒素が低い】という情報だけでは判断する事はできず、一般状態やその他の血液検査の数値などを確認しつつ検証することになります。また、同様に「腎臓に問題があるかどうか」も、尿素窒素が低いという情報だけで判断できるものではありませんので、繰り返しになりますが、腎臓や肝臓に問題があるかどうかという部分につきましてはきちんとかかりつけの先生に疑問を投げかけてみて下さい。

 

> 良質のドッグフードに切り替えた方がいいですか?

というご質問に関しましてですが、私は手作り食をおすすめしたり、お伝えしたりする仕事をしていますが、手作りがパーフェクトと思っている訳ではありません。あくまで選択肢のひとつという認識です。

食事は「飼主様が無理せず続けられて、安心して与えられるもの」を考えて選ばれることが大切だとも思っています。そういう意味で、手作り食のみにこだわっているつもりはありません。

「自分で食事を作っていると、何が入っているか一目瞭然だから安心!」
 
と考えられるようであれば手作り食を実践して頂く方が安心と自信を持って続けられると思いますし、

「忙しくて食事を作る時間がない」とか、「せっかく手作りを作っても一口も食べてくれない」
 
という環境があると、逆に飼主様もワンちゃんもストレスがたまってしイライラしてまうかもしれません。そのような環境であれば、良質なドッグフードを上手く利用するのもひとつの方法だと思います。

ですので、手作り食と良質のドライフードのどちらが良いのか?というご質問はとっても難しくて、通常のご相談では飼主様の考え方や環境などをしっかりとお伺いした上で、より良いと思われる選択肢をご提案させて頂いていますから、今回のご質問者様にとってどうするのか良いのか?は判断する事はできません。

手作りのメリット/デメリット、ドライフードのメリット/デメリットを良く考えて、選んで頂けばと思います。

 

以上、KONTANIからの回答とさせていただきます。

今日も最後まで目を通していただきありがとうございました。

 

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