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2009年5月 8日 (金)

新型インフルエンザウイルス騒動を見て思うこと

こんにちは、気がつけばゴールデンウィークも足早に過ぎ去り、
あんなにペットホテルもだいぶ落ち着きました。
みなさんが「もう終わっちゃった〜」と感じるゴールデンウィークは、
私にとっては「やっと終わった〜」という日々でもあります。

 

それにしても、今年のゴールデンウィークはいろいろ賑やかでしたね!

特に、個人的に新型インフルエンザに注目していました。

今回の新型インフルエンザ騒動で色々と思う所があったものですから、
本当であれば前回ブログの続きを更新すべきなのですが、その前にこの場所を借りて
自分の思う所を皆様にお伝えしてみようと思います。

ちょっと重く長いお話しになってしまうかも知れませんが、お付き合い下さいませ。



テレビやインターネットの情報網が発達し、
私たちは本当に手軽に、様々な情報を手に入れることができるようになりました。

その分、情報が氾濫しやすくなり、
本当なのか嘘なのかも分からない情報に踊らされる事も増えてきたように思います。


今回の新型インフルエンザウイルス騒動も、
様々な情報に日本全体がもてあそばれているような印象を受けました。
どこかで、「今回の騒動は、新型ウイルスではなく情報のパンデミックだ」
と表現している方がいましたが、うまく表現される物だと感心していました。

テレビを付ければ

やれどこやらで感染者が出た、
いや調べてみたら間違いだった、
そんな間にあちらでまた新たな感染がみつかった、
いやまた間違いだった…

感染を疑う人があの電車に乗ったかもしれない
あの場所にいたかもしれない


毎日コロコロと変わる報道の真偽を確認するすべを持たない私たちは、
テレビや新聞から流れてくる情報を信じるしかありません。

ですが、マスコミの流す連日の「不確かな情報」により
国民が不安に包まれ、そのため医療機関や国への不信感
意図的といっても良いくらいにあっという間に国民の間に
植えつけられていく状況
が存在したと思います。

「診療拒否」とか「検疫漏れ」とか…
あたかも医療者や検疫関係者の落ち度であるかのような表現をよく目にしましたが、
報道陣は
日本国民を不安に陥れ、国民同士の信頼関係を崩壊させることが
仕事なのでしょうか?

こんなときこそ、報道の力を使って国全体の信頼関係を強化し協力し合うべき
だと思うのですが、国や医療機関のあら捜しをしているようにしか見えませんでした…
とても残念です。

と、話がずれてしまいました。


 

今回の新型インフルエンザ騒動を眺めつつ、私が非常に恐ろしいと感じていたこと。

それは、 
『もし、今後、日本で狂犬病が発症してしまったら?』
ということでした。


そして、狂犬病が発症してしまった場合に、
今回のように、まことしやかに報道が情報を煽り立てたとしたら…

日本国民のパニックの矛先はどこに向かうのか…?











皆さんは、その状況を想像することができるでしょうか。



 


**狂犬病予防接種についてのちょっとした補足です**********

  日本国で飼育される犬には、
  狂犬病の予防接種が法律で義務づけられています

  「現時点で日本には狂犬病は存在しない(と言われている)のに、
  なぜ毎年狂犬病のワクチンを打たなければいけないの?」

  と疑問に思われている方もいらっしゃると思います。

 

  予防接種を行う理由としては、狂犬病のワクチンは

  「犬を狂犬病から守るためのワクチン」という意味以上に、

  「日本国民を狂犬病から守るためのワクチン」

  という意味があります。

  つまり(極端に言えば)
  人間の安全の為に、犬にワクチン接種を義務付けている
  のです。

**********************************


 

以下は、一人の人間としてKONTANIが思っていることです。

 

私は、狂犬病の予防接種は受けるべきだと思っています。

それは、なぜか。

もちろん狂犬病という病気から、犬を、そして人間を守るため、という意味もあります。


でも、それ以上に…
もし日本で狂犬病が発生してしまったらどうなるか
ということを考えるからです。

今回のインフルエンザ騒動を見ても分かる通り、
狂犬病が日本に発症してしまったとしたら、
十中八九、日本はパニックに陥るでしょう。

日本国民がが狂犬病パニックに陥ってしまったとしたら、
どのような状況が発生するか…。
想像するのも恐いです。

もしかしたら、私は一番最悪の事態を想像してしまっているかもしれませんけれど…



私が狂犬病の予防接種を受けるべきだと考えているのは、
この危うい日本の中で、
狂犬病が発症してしまった時に、
狂犬病の予防接種証明書、そして国への登録を行って
いることが
「パニックに陥ってしまった世間から犬達を守るための
【免罪符】だ」
と考えているから
です。



以上が、一人の人間としての意見です。

 

そして、今更ながら、私は国から免許を頂きました獣医師でもありますから…
(今さらですね、苦笑)

みなさん、狂犬病の予防接種はちゃんと受けましょうね!

 

もし、体調不良や病気治療中のため狂犬病の接種が出来ない場合には、
かかりつけの先生に相談して、「狂犬病予防接種の免除」をお願いしてください。

「うちの子噛まないから…」なんて言う理由はダメですよ!

 

ああ、稀にちゃんとした(?)獣医らしいことをいうと肩が凝ります。

 

私の長い独り言にお付き合い下さりありがとうございました。

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