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心臓病の子の食事について

毎日暑い日が続いていますね!
フィルウは西陽がとても強い場所にお店があります。
今日も、あまりの陽射しの強さにクラクラしていましたが、なんと、お店の前に出してあるモンステラが、あまりの陽射しの強さのためか、葉っぱが真っ黒になってしなびてます…!(汗)

慌ててお店の中に戻して様子を見てあげていたら、閉店近くになって、やっとしなびていた葉っぱが生き返ってきました。

植物さえしなびさせるこの陽射し…恐るべしです。

皆様も、ワンちゃんのお散歩などには十分お時間を選んであげてくださいね。

それでは本日のご質問に移りたいと思います。

今年10歳になる我が家のシーズー犬なのですが、心臓病になってしまいました。
この二週間で投薬治療の成果もあり、持ち直したのですが、病院でもらった心臓病のドッグフードをまったく食べてくれません。

今度病院でも聞こうと思うのですが、どのようにしていけばよいでしょうか。

それから二週間のはじめの頃、好きなものを、と言われて蕎麦やゆでた鳥のささみをあげていましたが、今またあげてしまうのは良くないでしょうか?
(この二つは大好物で、食欲がないときもこれだけは食べてくれます)
血液検査の結果、カリウムが多いようだったので、少し心配です。

こんにちは、ご質問をありがとうございます。
愛するワンちゃんが心臓病になってしまったとの事、ご心痛の事お察し致します。

ワンちゃんが抱えている病気に関しては、メールだけでは病床を把握することもできず、単純にアドバイスはできませんが、その他の部分でアドバイスできる部分があるかもしれないと信じてご返答させて頂きたいと思います。

まず本題に入る前に…
心臓病に限らず、病気になった時によくご質問されることが多いものには「病院の処方食を食べてくれないのですが、どうしたらよいでしょうか」というものがあります。

このご質問の中には、2つの可能性があります。

ひとつは「調子が悪く、食欲が落ちていて食べられない、食べたくない」という場合と、もうひとつは「食欲はあるけれど、おいしくないものは食べたくない」という場合です。

前者はしょうがない部分はありますし、そこをなんとか支えることが獣医としての仕事になってくる部分もあります。

ですが、後者は残念ながら、これまでのご自宅での生活スタイルなどにも大きく影響されてくる部分です。環境が大きな影響を及ぼす部分にもなってきますから、処方食に限らず、なるべく好き嫌いなくなんでも食べられるように普段から生活をしていくことはとても大切ですよね。

さてさて、前置きが長くなりましたが…、
上記のどちらの理由であったとしても食べないことが飼主さまにとってご不安になる状況であるということは間違いないのではないかと思います。

その時に焦らずにゆっくり考えて頂きたいなと思うことは、

「本当に、今、この子は食べなければいけない状況なのか?」ということです。

食欲が落ちる=病気が進行する

とついつい考えてしまう人が多いという印象があります。

でも、ちょっと立ち止まって見ると、食欲が落ちている時というのは、体を治そうと頑張っている時期とも考えることができるのです。

その心は…

食事を食べて、その食事を消化・吸収するというのは、実はものすご〜くエネルギーを使うこと。

私たち人間も、食べた後には眠くなってしまったりしますよね。これは、消化・吸収にエネルギーを使っていて、その他にエネルギーを回すことができない状況です。

この消化と吸収にエネルギーをたくさん使ってしまうと、実は、本当に必要な体の悪い部分/調子が悪い部分を治すためのエネルギーまで奪われてしまうことになりかねません。
特に犬の場合、もともと飢餓に強い体を持っているということもあります。必ずしも毎日食べなければ必要な栄養素が摂取できなくて弱ってしまう、というものではありません。

とはいっても、もちろん「じゃあ、全く食べないで消化吸収にエネルギーを使えば良いの?」というご意見もあるかと思いますが、それも程度によります。やはり全く食べない状態が続けば、根本的なエネルギー不足も生じてきます。
「治療が必要な食欲不振かどうか」は、実際に詳しいお話を聞かせていただいたり、診せていただいたりしないと判断できないという部分でもあるのですが、ひとつの考え方として「食べさせなければいけないとは限らない」という認識も持って頂けるとよいのではないかと思います。


さて、それらのことを前提とした上で、

この二週間で投薬治療の成果もあり、持ち直したのですが、病院でもらった心臓病のドッグフードをまったく食べてくれません。
今度病院でも聞こうと思うのですが、どのようにしていけばよいでしょうか。
それから二週間のはじめの頃、好きなものを、と言われて蕎麦やゆでた鳥のささみをあげていましたが、今またあげてしまうのは良くないでしょうか?

というご質問にお答えさせていただきます。

大ざっぱな食事に対する選択肢としては

A. 処方食を食べてくれるまで粘る

B. 処方食に好きなものをトッピングする

C. 処方食にこだわり過ぎずに、おいしく食べてくれるものを与える

上記の中から、生活スタイルなどを考慮しながら選んでいただくことになると思います。

たとえば、好き嫌いで食べない場合や、体力がそこそこ残っている子の場合には、「食べさせなければいけない」とは思わずに、「体を治す方向にエネルギーを使おうね」と考えてA. を選んでいただいてもいいと思いますし、おいしいものを食べてほしいけど、処方食を食べてくれると安心できる、ということがあるようでしたらB. のトッピングを選んでいただくとよいと思います。
もちろん、手作りにチャレンジ!と考えていただけるようであれば、C. を選んでいただけると個人的には嬉しいですね^^。

あとは、好物は本当に食べてくれない時のためにとっておく!という考え方もあってもよいかもしれませんね。

決して「心臓病は手作りごはんで対応できない」ということはありません。ただ、一言で心臓病といっても心臓が悪くなっている状態というのは本当に多種多様で、全てをひとくるみに考えるわけにはいきませんから「心臓病にはこの食材がいいですよ」ということは簡単にはお伝えできません。

ただ、それは処方食も同じです。すべての心臓病に対して完璧に対応できる処方食は存在しません。

だからこそ、処方食だけ、手作り食だけ、という形にとらわれずに、いろいろな選択肢の中で考えていけるといいですよね。

さて、だらだらと長くなってしまいましたが、ご質問のお答えになりましたでしょうか?
暑い夏が早く過ぎるといいですね!

それでは本日はこれで♪

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