犬の白内障の治療法は?
世間はもうクリスマスなのですね!
この間までカボチャが飾ってあったお店には、置き換わるようにクリスマスツリーが飾られるようになりました。
私のお店、ペットホテル フィルウがある松陰神社通り商店街も、ポツポツとクリスマス色が漂い始めました。
世田谷で過ごす初めてのクリスマス。
昔ながらの商店街のこの町が、クリスマスにどんな様子に変わるのか、今からちょっぴり楽しみです♪
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それではご質問に移りますね。
こんにちは。12歳になる雄のシェルティと一緒に暮らしています。須崎先生の本を参考にしながら毎日わんこの食事を作っています。
でも心配事がひとつ…、老化現象のひとつなのでしょうか、白内障の症状が見られるようになりました。光の加減によって、目の中央が、白く見えたりしています。診断を受けたわけではありませんが、おそらく白内障ではないかと考えています。
老犬の場合多くの犬が、白内障になると聞きます。
食事やサプリメントなどによって進行を抑えたり、治したりと、何か効果的な方法はないのでしょうか?
こんにちは、ご質問をありがとうございます!
そして、またえらく難しいご質問が来てしまったものだとドキドキしています^^;
白内障は、確かに年をとった多くのワンちゃんを悩ませる症状のひとつですよね。
でも、悩まされているワンちゃんの数は多いけれど、白内障の治療の選択肢というのは意外に少ないのが現状だと思います。
手術や点眼による治療法が、おそらく現在のメイン治療になってくると思いますが、完治しないの?と言われると、お答えが難しいですね~。
私には、残念ながら自信を持って「治ります」と言い切る治療法をお伝えする知識がありません。お役に立てず、本当にごめんなさい。
ただ、白内障の進行の一つの原因として、眼の血流不足による栄養不足や酸素不足、そして活性酸素などの影響の可能性が考えられると思うのです。
といっても、「これがいいのよ!」という治療法やサプリメントを具体的にお伝えできるわけではないのですが、たとえば活性酸素の発生を防ぐ、抗酸化作用のある食材やサプリメントを取り入れてみたり、マッサージを取り入れることで筋肉のコリをほぐし、眼元への血流量を増やすように心がけることも、ご自宅でできる一つの方法だと思います。同じ考え方で、白内障の子に鍼治療を施術することもあります。
ただ、獣医師として正しい考え方かどうかはわかりませんが、「犬自身は白内障の治療を本当に必要としているのだろうか?」ということも良く考えます。犬は、人ほど視力に頼って生活をしているわけではないので、徐々に目が見えなくなる分にはしっかりと環境に対応していくことができているような気がします(もちろん、住み慣れた環境にいる、ということが大前提にはなりますが)。
私が実家で飼っていた柴犬は、先天性の異常で2歳くらいから片目が真っ白になり、全く見えていない状況でした。そして、14歳を過ぎたくらいから、もう片目もだんだん真っ白になって、ほとんど見えない状況になっていました。
両目がほとんど見えなくなってからは、私が顔をなでてふれていると良く眠れるようになったりと少し甘えん坊になったような気はしましたが、家の中もお散歩も特に大きな問題もなく静かに穏やかに暮らしていました。
この子の両目が見えなくなったころ、私はすでに獣医師としての資格を持っていましたが、この子に対して何か治療をしようと考えたことは不思議とありませんでした。
なんとなく、この子に起こってくるあるがままを受けとめてあげればいいかなと感じていました。
もちろん、私が選択した「見守る」という選択肢が「正しい」ということではまったくありません。もしかしたら、何か眼に対して治療を施すことで、この子のクオリティオブライフはもっと質の良いものになっていたかもしれません。
でも、私もこの子も、穏やかで幸せな日々を送れたことは事実でした。なので、何もしないという選択をしたことを、後悔はしていません。
…と、気づけばなんだか語りモードに入ってしまっていましたね(汗汗)。
要はとにかく、人とペットが幸せな日々を送るための選択肢は、たくさんあるんじゃないかな?ということをお伝えしたかったのです。
そして、もっともっと大切なのは、たとえば飼い主様がどんな選択肢を選んだとしても、その瞬間瞬間に自分の愛するペットの子の為に「その子にとって一番良いと感じたこと」を選択されていることは間違いないわけです。
愛情を持って選択した治療法は、絶対に間違っていることはありません。
ですから、どんな選択肢を選んだとしても、自信を持ってください。ちゃんとワンちゃん猫ちゃんには伝わりますから。
と、今日は余計な文章が入って長々と書き連ねてしまいましたが、こんな感じでお答えになりましたでしょうか?
とっても難しいご質問だったので、おそらくご期待通りのお答えはできていないと思いますが、どうぞご容赦ください。
それでは本日はこれで失礼いたします。
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コメント
はじめまして。
手作り食をお勧めされる獣医さんのブログがあるなんて!と嬉しくてお邪魔しましたが、思わぬ心強い記事があってなお嬉しく、書き込みさせていただきます。
我が家の最長老は、1月で13歳になりますが、白内障が徐々に進んでいます。数年前、ごくごく初期の白内障の際にしばらく点眼を使ったことがありましたが、かなり嫌がるのでやめました。
私が白内障を病気というより加齢性変化ととらえていることと、犬が人間ほど視力に頼ってないことを考えると、毎日点眼を続けるストレスの方が、彼にとっては良くないのではないだろうかと思ったのです。それなら、毎日をストレスなく過ごして、ゆっくり白内障が進む方が幸せなのではないかと。
でも、最近、それで本当に良かったのかと心が揺らいでいました。点眼もそのうち慣れたかもしれない、点眼なしでこれだけゆっくりしか進行しないなら、点眼してたら殆ど進まなかったんじゃないか・・・
しかし今日、こちらで、白内障のことだけでなく、犬の健康のプロの方の、ご自分の犬に対する考え方の一端を知ることができ、迷いが消えました。
これからも、楽しみに読ませていただきますね。
投稿: ハニフラ | 2007年11月11日 (日) 20時07分
ハニフラさま、コメントをどうもありがとうございます!
白内障という症状に対する考え方、受けとめ方というのは、本当に千差万別だと思います。
ハニフラさまが選択した方法は、他の方から見てどうあれ、ご自分の愛犬のことを一番に考えて選択された治療なのですから、その子にとっては、一番嬉しいことだと思いますよ。自信をもって下さいね!
ブログも、がんばってつづけていきます。応援よろしくお願いいたします。
投稿: Dr.KONTANI | 2007年11月12日 (月) 10時26分