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2007年4月19日 (木)

食事の変更に伴う症状の出現について(リメイク)

昨日は、ちょっとブログの更新をおサボりしてしまいました。
(あまりいないかもしれませんが、)
楽しみにしてくださっていた皆様、申しわけございませんでした。

それでは、今日は昨日の分まで張り切ってご質問にお答えしようと思います。

 

Question
私は柴犬を飼っています。
もともと病気などした事が無い犬でしたが、須崎先生の本を読んでとても感激して、
それから手作り食にしてから2ヶ月位たちました。
ここ1ヶ月位して非常に皮膚を痒がるようになってしまいました。
そして気が付いたら湿疹で皮膚が赤くなり、尻尾の辺りから毛が抜け
皮膚の色素が黒く沈着して毛の根の部分が硬い毛になってしまいました。

糞の状態はとってもよく色などもとても良いです。
でも目やに、皮膚の状態は今まで見たこともないほど悪くなってしまいました。
元々手作りにする前は皮膚病などなった事がありませんでした。
できれば手作り餌をこのままやりたいのですが、
「もしかして私の犬にはあっていないのかも?」
とか
「何かアレルギーを起こしているのか?」
とも思います。

あまりにも酷いので獣医でメディカルAをもらい皮膚に塗って少しよくなりました。
今後どうしてよいか悩んでいます。
 

 
Answer
手作り食にしてから
 ・皮膚をかゆがるようになった
 ・湿疹が出て、毛が抜け始めた、皮膚の状態が変化した
 ・目やにが出るようになった
などの変化が現れてしまったということですね。
 
体に良いはずの手作り食に切り替えてから体調が悪くなってしまったことで、
「手作り食は自分の犬に合わないのかもしれない」と考えてしまわれたかもしれません。
ですが、まだ現段階で手作りが合わない、悪いと決めてしまうには早いような気がします。
というのは、教えていただいた変化(皮膚を痒がるようになった、など)は、
実はフードから手作り食に切り替えた場合の移行時期に生じる典型的な反応の場合も
あるからです。
 
ではなぜ手作り食に切り替えるとこれらの症状が生じてくるのか?
ということに少しお答えさせて頂きますね。
  
 
フードから手作り食に切り換えると、摂取水分量が増えること、また、
食材そのものの力によって今までよりも活発な代謝が生じるようになります。
    
代謝が活性化されると、体中にある老廃物や不要物質を体外に排泄しようという働きが
強まり(いわゆるデトックス)、その結果、体にとって不快な症状を伴うことがあります。
 
それらの反応自体が悪いわけではありません。
  
むしろ老廃物はどんどん体外に排泄し、体を綺麗に保つべきなのですが、
問題となるのは、その排泄が通常の排泄経路(腎臓→膀胱)以外で排泄される場合です。
今まで蓄積していた体内の老廃物が排泄され始めてると、
通常の【腎臓→膀胱】のルートだけでは排泄が追い付かなくなり、
皮膚(もしくは粘膜)という第二の排泄経路が利用され始めます。
    
排泄が生じることは悪いことではないのですが、
皮膚を通しての排泄は【痒み】や【脱毛】、
粘膜を通しての排泄は【下痢】など 
を伴います。
    
    
著しく体力が低下している子でなければ、蓄積した老廃物の排泄が進んでくると
それらの症状は徐々に収まってきますので、
ぐっと我慢してやり過ごすという方法も可能でしょう。
今回、ご質問者様のワンちゃんが遭遇してしまった状況というのは、
手作り食に切り替わったことで体の排泄が盛んになっている状況ではないかと想像します。
ある程度体に蓄積していた老廃物などが、手作り食にして大使が活性化してきたことで
一気に噴き出してきたのではないかと。決して悪いことではないのですが、ただ、
そういう状況を頭で理解できたとしても、現実問題として自分の愛犬・愛猫が
痒みや下痢で苦しんでいるのを見るのはしんどいですよね。
   
    
   
 
そうはいっても、手作りごはんでせっかく排泄が進んでいるのに、
手作りを完全にやめてしまうのももったいないです。なので、そういう場合には
「排泄による症状をはやく終わらせるために、積極的に排泄を促進させる」ことが重要になります。

排泄を促進させるポイントとしては、
①水分摂取量を増やし、腎臓から十分に老廃物を排泄できるようにする
②食材をなるべくペーストに近づけることで未消化物の吸収を防ぐ
 
(↑未消化物が吸収されると体内では必要のない物質と認識されるため、老廃物が増えることになります)
③運動量を増やし、体の代謝を活発にする
などがあります。
 
 ※ ①と②は、『フードをぬるま湯でふやかし、潰す』方法でもOKです。
 
 
また、食事以外のサポートとして排泄に伴う痒みを軽減するために
ご自宅での『手当て』も有効です。
 
材料を手に入れやすく、実践しやすい手当て法には「しょうが湿布」や「しょうが油」があります。
※しょうが湿布やしょうが油の方法はインターネットや手当ての本に詳しく書いてあるので、
 是非そちらを参考になさってください。
 
また、オートミールや木酢による薬浴にも、痒みを軽減させる効果があると評判です。
    
保湿をしっかり行う事も、痒みを軽減させることに役立ちます。
ワセリンやベビーオイルなどを乾燥部分にすりこんで保湿しましょう。
 
これらの手当と排泄を促進させる食事を組み合わせて、排泄を乗り切ってくれると良いですね。
 
 
    
以上、KONTANIからの回答とさせていただきます。
ご質問頂きましてありがとうございました。

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