アレルギーが出る犬への手づくり食について
皆様、ずいぶんとご無沙汰してしまいました。
実に3ヶ月?4ヶ月?ぶりの更新になります。
既に忘れ去られてしまっているかもしれませんね…(汗)
そんななんだかんだと更新が滞っている間に
フィルウも2周年を迎えました!
時間が経つのは早いものだなーと感じています。
ということで、初心に戻るという意味合いも兼ねて、
ブログのテンプレートを一番最初に使用していたものに
戻してみました!
我ながら懐かしいです。
そして、もうひとつ、皆様にご報告があります。
更新が滞っている間に
花ちゃんに弟が出来ました!
(要約:KONTANIの猫が一匹増えました)
みなさま、花と太郎をどうぞよろしくお願い致します![]()
それでは、やっとやっと、本題のご質問にうつりたいと思います。
我が家のシェルティ(5歳)は、お米・小麦・大豆・にんじん・トマトなどにアレルギーがでます。手作り食にしたいと思い、いろいろレシピを参考にさせて頂こうと思っても、殆どが穀類がメインになっています。
穀類・おから等抜きでの完全な手作り食と言うのは、栄養的にもやはり無理があるのでしょうか?どうぞよろしくお願い致します。
こんにちは!
ご質問をありがとうございます。
さて、早速なのですが…
ご質問を頂きました内容に関しまして、
ちょっと不明な点がありますので、
確認させて頂きますね。
ご質問の文章の中に
「アレルギーが出ます」という表現がありましたが、
アレルギーが出る、というのは、
「実際にその食材を食べると何らかの症状が出てしまう」
ということでしょうか。
それとも、
「アレルギー検査で陽性反応が出てしまった」
ということでしょうか。
どちらの状態なのかと言うのは、
実はお答えする上ですごく重要だったりするわけですが、
残念ながら、文章を読ませて頂く限りだと、
どちらの状態なのかは判断出来ません。
ので、
的外れな回答になってしまうかもしれませんが、
勝手に
「アレルギー検査を行った結果、
上記の食品類にアレルギー反応が出た」
という状況であると判断し、
物事を考えてみたいと思います。
まず、アレルギー検査について。
現状では、
犬猫のアレルギー検査は、
血清中IgE量を測定する方法が主流です。
※一部皮内検査を行っている病院もあると思いますが、
少なくとも、ご相談にいらしてくださる皆様が所有
されている書類を見る限りでは、血液検査による
血清中IgE量測定による検査が主流だと思います。
血清中IgE検査に関しては、
簡便で利用しやすいというメリットはありますが、
擬陽性が出やすい(IgGに対する交差反応が出やすい)
というデメリットもあります。
擬陽性が多い検査、ということは、つまり、
『アレルギー陽性反応が出た食材は
アレルゲンである【可能性】はあるが
アレルゲン【確定】ではないですよ』
ということでもあります。
それでも、
もちろん検査結果の中には
【確定】となるアレルゲンもあるわけで、
ここがとても難しい。
なぜ難しいのかというと、
どの結果が正解でどの結果が擬陽性かは
検査結果をどれだけ見ても判別出来ないからです。
もちろん検査センターでは、
擬陽性反応を出来るだけ減らせるように
日々研究を進めていると思います。
ですが、手技上、
擬陽性を限りなく減らすことが出来ても
擬陽性をゼロにすることは困難であるため、
結果としては
【君子危うきに近寄らず】ということわざの通り
疑いがかかったもの(陽性と反応が出たもの)で、
排除出来るものはできるかぎり排除していく
ということが、現状のアレルギー検査後の
主な治療方針となっています。
さて、今回のご相談では
【お米・小麦・大豆・にんじん・トマト】などに
アレルギー反応が出てしまっているとのこと。
そうすると、
●血清中IgE検査(を行ったと仮定して)の結果に従い
●アレルギーの治療方針に沿って考える
のであれば、
◉これらの食材を排除して食事を考えること
が必要になってきます。
お米、小麦がダメだとすると…
穀物は、炭水化物(でんぷん)を多く含んでいます。
穀物抜きでレシピを考える場合には、
穀物以外で炭水化物(でんぷん)を多く含むもの…
を探してみましょう。
代表的なものは芋類ですね。
芋類というと、芋好きの私の頭の中には
【さつまいも、かぼちゃ、じゃがいも、里芋、長芋】
などがパッと浮かびます。
その他にも、タピオカや葛なども、
粉になっていて利用しやすい炭水化物だと言えます。
上記の食品を利用されてみてはいかがでしょうか?
また、
大豆もNGということで栄養的な心配もされていますが、
大豆製品をとらなければ栄養不良になる、
ということは通常では生じないと思います。
ただ、
飼主様ご自身が菜食主義であったりすると、
「アレルギー様症状が出ている時には
(アレルゲンである/ないに関わらず)
動物性蛋白は一切食べさせてはいけない!」
と考えられる方がいらっしゃいます。
もし、
動物性蛋白質も植物性蛋白質(大豆含む)も
なるべく摂取しない状況において…
という意味合いでの問いかけであったとするならば、
長期間に渡って著しく蛋白質摂取量が制限される
状況は好ましくないし、状況によっては栄養不良
が生じる
とお答えさせて頂きます。
今回のアレルゲンの中には
「動物性蛋白質がアレルゲンである」
という表記はありませんので、
動物性蛋白質を食材として利用出来れば、
私が心配するような問題は生じないと思われます。
以上がおおまかなご質問に対するお答えになります。
さて、
上記のことを踏まえた上で私からお伝えしたいことは、
あまりアレルギー検査の結果を気にしすぎないように
ということです。
検査結果を無視して下さい、
とお伝えしているわけではありません。
検査結果ばかりに目がいってしまうと、
人にとってもペットにとっても不幸な状況に
陥ってしまう場合があるのです。
世の中にはいろんな状況が存在していて、その中には
●食事を制限しても状態が良くならない場合
があるわけです。
つまり、
●食事が原因でない場合がある
と言うことですね。
この状況と言うのは、意外に良くあることです。
にもかかわらず、アレルギー検査を行った結果、
陽性反応が出た食材ばかりに目がいってしまうと、
まじめな飼主様であればあるほど、
「私の食事のどこが悪いのかしら!?」
と自分を責めてしまい、ストレスを感じられます。
そして、自分を責めている飼主様を見て、
ペットは
「自分がご主人様を悲しませているんだ…」
と感じ、それがペットにとってのストレスになります。
もちろん、
食事が原因でない場合であっても、
食事が状況改善の手助けをしてくれることはありますので
食事をおろそかにしてはいけないとは思うわけですが、
しつこいようですが
食事だけでは改善しない状況だって
同じように多々あるわけですから、
食の迷宮に迷い込まないでほしいなー
と思うわけです。
ああ、
今日もまたすっかり文章が長くなってしまいました。
なかなか「スパ」っと
切れ味よくお答えすることが出来ずに
申し訳ございません(汗)
以上で本日の回答を終了させて頂きたいと思います!
長文を読んで頂き、ありがとうございました。
※私の時間が足りず、管理が十分でないため
コメントをいただいてもご返答が出来ないこと、
大変申し訳なく思っています。
そのため、コメント欄は閉じさせて頂くことに
致しました。勝手で申し訳ありませんが
ご理解いただけましたらと思います。
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【フィルウ】手作り食 と 自然療法 の 動物病院
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